手持ちXperia Z2(SO-03F)を海外版D6503のファームウェアを強制的に適用した端末、また海外Xperia Z3 Compact(D5833)を公式アップデートと立て続けにAndroid5.0.2(Lollipop(ロリポップ))にアップデートしてみました。NEXUS系は敢えて一度も触らず、今回が初のLollipop端末だったりします。^^;
そんなLolipop初心者が【Z3】XperiaのAndroid5.0(Lollipop)対応はXperia「らしさ」がどんどん消えていく寂しいアップデートになる・・・として考察した内容が、本当にそうだったのかを確認しつつ、ひと通り使ってみたインプレッションを見た目や操作感の違いをまとめてみます。
※比較画像は特に注意書きがない限り、左はAndroid4.4(Xperia Z3もしくはXperia Z1 f)、右がAndroid5.0.2(Xperia Z2もしくはXperia Z3 Compact)です。
#左右の間違いご指摘頂きました。失礼しましたm(_ _)m
目次
待ち受け・ステータスバー
詳しくなければ「何が変わったの?」というレベルかもしれません。ステータスバーに並ぶアイコンやソフトキー(ホームボタン、戻る、履歴)アイコンが変わっていますが、ひと目でその意味がわかるところは同じです。
時計のフォントは画面設定のフォントサイズに依存するようになりました。特大にすると時計表示もデカくなります。これは朗報!(あ、私はまだ大丈夫ですw)
ロックスクリーン
ここは「おっ!」という感じで大きく変わっています。時計表示はデフォルトでSmart Watchのような縦に2段表示となります。(従来通りの横表示、アナログ表示の可能に)
そして時計の下には着信メール通知などの通知が出るようになります。(通知を出ないようにも設定できます。設定>音と通知>機器がロックされているとき>全ての通知を表示しない)
またロック画面ではカメラアプリ起動しかできなかったところ、右下に電話アイコンが表示されスワイプすると電話アプリが起動するようになりました。
右上のアイコン、LollipopなXperiaスマートフォンにマルチアカウント機能が追加されたのに伴い、使用者アイコンが表示されるようになっています。このマルチアカウント機能は後述します。
設定メニュー
見た目は「マテリアルデザイン」化されました。各々の項目の幅が広がったため一画面で表示できる項目数が減ってしまったこと、これまではWi-FiやBluetoothのON/OFFは設定メニュー上でできましたが、Lollipopでは各々項目を開かないとON/OFFができなくなりました。
さらに、Wi-Fiはどのアクセスポイント(AP)を使っているかが設定メニュー上で確認できましたが、これもできなくなっています。
代わりにトグルスイッチ(ステータスバーを下ろすと出てくる機能ON/OFFアイコン)にAPが表示されるので、今後はWi-FiのAP確認方法が変わることになります。これは次の項目で確認します。
設定メニュー上でできる内容、順番に改悪はありません。これまで通りの並び順ですし、設定できる内容もほぼ変わりません。これまで「個人設定」にあったアプリからの通知<通知の管理>が「音設定」に統合され「音と通知」となり、<通知の管理>は新たに<アプリの通知>としてこちらに移動しました。
また新機能として「マルチアカウント」機能、「スマートロック機能」が実装されました。(こちらも後述)
トグルスイッチ
たぶんLollipopなXperiaにして一番利用し、かつ一番変化がある部分です。見た目も使い方も変わっています。(これまでのXperiaよりブランド固有のカスタマイズが減り、Android標準機能(UI)に近いと思います)
これまでのXperiaは通知領域とトグルスイッチの切り替えは横フリック、もしくは画面右側/左側のスワイプ、「通知」・「クイック設定ツール」ボタンで行っていましたが、LollipopなXperiaでは、画面上からスワイプダウンすると通知が、さらにもう一度下方向にスワイプダウンするとトグルスイッチが出現するようになります。
トグルスイッチのWi-Fiアイコンの下には現在のAPが表示されています。上記で設定メニュー上でAPが確認できなくなった、としましたが実際に利用する頻度が多いのはこちらのトグルスイッチだと思いますので、慣れればこちらのほうが分かりやすいと思います。
黄色く囲ったアイコンをタップするとトグルスイッチの表示/非表示項目の選択及び並び替えができるようになっています。名称は「クイック設定ツール」のまま同じですね。
通知領域・トグルスイッチの操作感は、「慣れ」だと思います。明示的にクイック設定ツール表記とされていませんが、下方向に2段階のフリックがあることを忘れなければ直に慣れることでしょう。
電源メニュー
見た目がスッキリしました。確かに電源ボタン長押しでマナーモード/サイレントモードの切替しませんしね。
マルチアカウント機能
これまでXperia Tablet Z(Wi-Fi版)から、タブレットモデルに対して提供されてきたマルチアカウント機能がいよいよXperiaスマートフォンにもやってきました。
所有者はSIMが入っているときにはGoogleアカウントで設定したアイコンと( )に電話番号が表示されます。(右のはSIMなし状態です)
これを使うシチュエーション、どんなことがあるでしょうね。
パッと思いついたのは、人に見せたくない壁紙など使っているときに友達や同僚から「あ!新しいXperiaじゃん!見せてよ!!」と言われた時にゲストアカウントにしてから渡すんじゃないか?、また、家族には言えないアプリや起動履歴を見られたくないがために、自宅で使うアカウントと出先のアカウントを分ける、とかでしょうか??
いやいや、そうではなくBYOD(Bring Your Own Device:個人所有端末の業務利用)のためと思われますw
iOSのようにビジネスの世界になかなか入り込めないAndroid OSが、この機能や世の中の流れ(BYOD)に上手く乗れると良いのですけども。。。
セキュリティ(ロック)
一つだけ残念なことがあります。(設定の確認が足らないかもしれませんが)パターンロックなど、デフォルトのスワイプでロック解除以外のロックを設定している場合、スワイプしたあと、(私の場合)パターンロック解除しないと待ち受け画面にたどり着けなくなってしまいました。
しかし新機能「Smart Lock」機能を使えばロック解除が簡易的になる点は「盗難・紛失」という観点では有用な機能だと思います。(Bluetooth端末との接続、自宅や職場など信頼できる場所、フェイスアンロック)
ですがパターンロックのみでロック解除できなくなってしまったのは残念です。。(やり方があるけれど見落としているだけかもしれません。。。)
日本語入力IME
これまでのOSアップデートに伴う日本語入力IME(POBox)のアップデートは無かったと思いますが、今回(のグローバルモデル)に搭載されたPOBox PlusはSOL26の2.0.A.1.4から3.0.A.0.6とメジャーバージョンアップされています。
どこが変わったのか、といえばQWERTY(PCキーボード)モードに設定が一つ追加されました。
これまでの数字段なし / 数字段あり に加え、フリック対応(右図)のようにキー長押ししながら上下フリックで数字キーや大文字の入力ができるようになりました。これまでも外国語キーボードでは採用されていた機能(だったと思います)がPOBoxでも使えるようになったのは良いこと!
これ以外ではメニュー構成が若干変わっていたりしますが機能面でのアップデートは今気づく限りはこれくらいでした。(Plusになってから無くなってしまった「オンライン変換」はこのバージョンでも実装されていません)
見た目の変更
まずはフォントが変わりました。Android4.0以降(?)、モトヤマルベリというフォントが採用され、いわゆる中華フォントを見ることはものすごく少なくなりましたが、今回Android5.0からは日本語フォントが「ソニーモバイルUDゴシック」というフォントに変わりました。(AndroPlusさんありがとうございます!)
比べてみるとモトヤマルベリの丸っこいフォントから直線的なフォントに変わり、これまでよりぐっと見やすくなったと思います。
もう一つ、ステータスバーの色がアプリによって(アプリの指定する)色に変わります。ホームスクリーンでは透過(透明背景)、Gmailは赤く、Chromeは水色、と表示領域を大きくみせるためのものなのかなと思いますが、これも良い感じですね。
まとめ
まだきちんと触ったわけではないのですが、Android5.0(Lollipop)にアップデートすることで動作もさらに機敏に(動作が軽くなった気がする)なっているようですし、このUIは好き嫌いがあるかもしれませんが以前【Z3】XperiaのAndroid5.0(Lollipop)対応はXperia「らしさ」がどんどん消えていく寂しいアップデートになる・・・として考察した内容はちょっと勘違いだったかも、というのが今の感覚です。
やっぱりアップデートしてもXperiaはちゃんとXperiaでしたから!!
まだ使えていないカメラやバッテリーの持ちなどはこれからガシガシ使ってみてまた考察できたらと思っています。
何度も言ってますが、国内版Xperia Zシリーズには果たしてLollipopはやってくるのでしょうか。それとも今年6-9月と言われているXperia Z4の発売以降もアップデートされないのでしょうか。。。
動作も軽くなるようですので、グローバル版と同じようにXperia Z(SO-02E)まできっちりアップデートしてもらいたいものです。。
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ソニーモバイルUDゴシック・・・どうも好きになれません。。
例えばカタカナの「ト」、なんか二画目長くないですか?
あとはステータスバーのアンテナアイコンも前までの棒の方が好きでした。。
個人的にLollipopは残念です。
[…] […]
何なんでしょう、この…Stock UIとソニーのUIを中途半端に混ぜ合わせて2で割ったような見た目は…?青とオレンジの組み合わせも本当に汚いですし、こんなんだったらSense 7やTouchWizの方が全然見た目的にはマシだと思います。今まで見た中で一番独創性の無いUIです、とても残念。KitKatまでのUIは本当に美しかったのに…何をしてくれたのでしょう、ソニー。
はじめまして。
「※比較画像は特に注意書きがない限り、右はAndroid4.4(Xperia Z3もしくはXperia Z1 f)、左がAndroid5.0.2(Xperia Z2もしくはXperia Z3 Compact)です。」と注意書きがありますが、本文では逆で掲載されています。
ショーグンさん、いつも楽しく読ませていただいています。
ちょっと気づいたのですが、「右はAndroid4.4(Xperia Z3もしくはXperia Z1 f)、左がAndroid5.0.2」となっているのですが逆ではないでしょうか..。
フォントはソニーモバイルUDゴシックです。
後、細かいですがLolipopではなくてLollipopです…。
諸処ご指摘ありがとうございます。。。(恥)