auスマートフォンにおけるSIMロック解除は2015年5月以降に発売されたスマートフォンなら無償で手続きができるわけですが、それ以前のモデルには一切対応していません。
しかし海外ではずっと以前からSIMロック解除コードを販売しておりまして、すでに実行したことある方も（このサイト見てる方は）多いかもしれません。
今回、メインで使っているau Xperia Z3（SOL26）をSIMロック解除してドコモやドコモ系MVNOで使えるようにしてみたいと思います。
（もちろんメーカー保証の対象外となります。作業は自己責任で！！）
目次
SOL26をSIMロック解除するメリットとデメリット
ドコモXperia Z3（SO-01G）は後継機Xperia Z4の発熱に伴う様々な不具合等々で白ロム価格が高騰している状況です。ヤフオクの落札相場を見てみると、4.6～5.8万円弱もしているのですね。
そこで白羽の矢が立つのがau版・ソフトバンク版のXperia Z3。今日時点のヤフオクの落札相場はSOL26が4.1万～4.7万円くらい、401SOが3.5万～4.4万円でした。
しかしいずれのXperia Z3もSIMロック解除には対応していません。ですので、SOL26はauもしくはau系MVNO（mineo、UQmobile）のみ、401SOに至ってはソフトバンクのみ（Y!mobileでも使える？）です。可用性がドコモXperia Z3に比べると劣ってしまうのです。（だから安いのですが・・・）
SIMロック解除することで、対応周波数帯はもともとその端末が対応する周波数帯のみにはなりますが、通話（3G）・LTEデータ通信に対応できるのです。
デメリット：もしドコモ/海外ROMで運用する場合、おサイフケータイ関連が使えないと思いますが環境なく試せず。（*1）
ならばau Xperia Z3のROMに、最近SIMフリーにも開放されたspmode.ne.jp、及びmopera UのAPN設定し、おサイフケータイ機能を温存しようとしましたが、現時点でAPN設定に必要な情報が不明です。
よって、現時点ではおサイフケータイは使えないと思ったほうが良いと思います。
*1 今回テストするSOL26はメイン端末としてモバイルSuicaとEdyを利用しており、SIMロック解除後もau Xperia Z3として使うべく、おサイフケータイ機能はauとして設定しました。この状態でMVNO SIMに挿し替えてもおサイフケータイ機能はたぶん動作すると思っていますが、ドコモ版ROMを焼いた状態でおサイフケータイが使えるか？は検証できていません。（試してみた方がいましたらぜひ結果教えてください）
このようにおサイフケータイを使用していない場合は、通話・データ通信ができる「比較的」安価なXperia Z3としての利用が期待できます。
SIMロック解除に必要な情報を調査しておく
SIMロック解除は自分ではできず、どこかに依頼する必要があります。いずれの業者に依頼するにしても絶対に必要になるのが「端末の個体識別番号：IMEI」です。これがないと話が先に進みません。
IMEIの確認方法はいくつかあり、物理的に確認する方法、端末上で確認する方法、アプリで確認する方法があります。どの方法を使っても結果は同じなのでやりやすい方法で確認します。
物理的に確認する
Xperia Z3のmicroSDスロットのキャップを開けるとオレンジ色のベロが見えるでしょうか。こちらを引っ張りだして裏側を見ると、
バーコードの下に数字15桁で表されるIMEI番号が記載されているのでメモしておきます。（8桁＋6桁＋1桁）
端末上で確認する
設定＞端末情報＞機器の状態＞IMEI
アプリで確認する
上記2つのやり方で十分ですが参考までにこんなアプリもあります。
最低限必要なのはこのIMEIと製品型番です。今回の型番は「SOL26」です。
SIMロック解除を申し込む
以前はsim-unlock.netなどの海外サイトで自分で申し込みをし、クレジットカード決済（もしくはpaypal）が必要でした。だいたい4,000円～4,500円程度。
最近はヤフオクでアンロックコードの取得代行も行っていて、こちらは3,000円ちょっと。振込対応も可能な出品者もいますので、クレジット決済が不安な方、クレジットカード持ってない方はヤフオクを使うと良いかもしれません。
今回はヤフオクでアンロックコードの取得代行を利用しました。
相手は中国人名、取引連絡の内容からも中国の方っぽいですが、振込確認後、2日程度でNCKコード（解除コード）が送られてきました。やり取りの中で「伝えるIMEIが間違っているとSIMロック解除不可、返金不可」と、しつこく書かれています。
出品内容にも記載されていますが、コード入力するためにはいくつかの手順が必要で、やり方わからない方は落札を控えてくださいという旨の記載もありますが、要はSO-01GもしくはD6603/D6633のftfをFlashtoolで焼き、NCK（アンロック）コードを入力する必要があるということです。この作業は皆さん手慣れたものですよね(^^)
SIMロック解除作業を実施する
上記の通り、取得したNCKコードを入力させるためにはSO-01G/グローバル版Xperia Z3（D6603/6633）のROMを焼く必要があります。au Xperia Z3に戻さない運用をする場合は今後使おうとするROMを、SOL26に戻して使う場合は何でも良いと思います。
ドコモ版/海外版ROM焼き
※（私の場合）データ初期化しないとうまくいきませんでした。
今回の作業で使用したのはSO-01GのAndroid4.4版（23.0.B.1.59）にしました。（特に意味は無いです）
手順はお馴染みの通り、
- ROM準備
XperiFirmでは最新版ROMしか落とせません。作業上問題ないはずですが、私はSOL26に戻すときに同一OSバージョンのほうが良いかと思ってAndroid4.4のSO-01Gのftfを準備
.. - Flashtoolでftf焼き
今回はデータを「残す」ためwipeはせず実行したらXperiaロゴループになってしまいました。UserdataをWipe（削除）しないとダメっぽいです。FeliCaやEdyデータが入ったままだったので詰んだと思いましたが、ここのデータは無事でした。一安心。
です。
なお、SOL26に戻す場合にもftfファイルが必要ですから、SOL26のftfファイルの作成もお忘れなく！
一連の手順がよく分からないという方はこちらに使い方を考察していますので参考にしてみてください。
NCKコード入力
ROM焼きが完了したら一旦SIM無しで起動させ、初期設定を済ませておきます。auに戻すため適当に流します。
「au以外の」SIMカードが挿入されていることを確認し電源ONします。起動アニメーションが表示されたあと、このような「SIMネットワークのロック解除PIN」という表示が出ますので、16桁のNCKコードを入力。
正しいコードを入力し、ロック解除をタップすると「ネットワークロックを解除しました」と表示されれば成功です！
ちなみにこの時点でドコモROMを焼いているため、ドコモSIMを挿しておけば自動的にspmode通信が開始されます。
この状態で使用もできますが、au Xperia Z3に戻すため、再度FlashtoolでSOL26に戻します。（userdataをWipeします）
SIMロック解除後に設定する項目
ドコモROMを焼いてそのままspmode契約のSIMカードを使う場合は何も設定はいりません。電話の発着信も何も問題ありません。データ通信を行う場合はソフトバンク及びドコモ系・au系のMVNOを使用する場合には、各MVNO専用のAPN（アクセスポイント）を設定する必要があります。
しかし今回のようにSIMロック解除後、再びau Xperia Z3（SOL26）に戻した状態で他社SIMを使う場合にはいくつかの制限事項がありました。
au Xperia Z3のAPN設定する方法
設定＞その他の設定＞モバイルネットワーク＞高度な設定＞CPA設定
でAPN設定していきます。（複数設定はできない）
巷で話題のspmode.ne.jpを設定できるか？
au Xperia Z3(SOL26）のROMで最近SIMフリーにも開放されたspmode.ne.jpを設定してみました。
しかし、ユーザ名とパスワードを入れないと設定値が保存できなく、適当に入力してみても値が足らないと言われ、詰んでます。mopera UもAPNのみしか設定しないタイプのため、設定値不明につきテストできず。
もしこれができればおサイフケータイも使える（はず）なのに、、、と思いましたが願い叶わず。
また、冒頭にも書きましたとおり、au Xperia Z3にドコモ/海外ROMを焼いた状態ではおサイフケータイ関連は使えないと思ってください。（使えるかもしれませんが未検証）
ドコモSIMを利用したデータ通信、spmode.ne.jpもしくはmopera UのAPNさえ分かればいい感じに使えるのですが、今回はそこまで辿りつけず。。（ご存知のかた、ぜひ教えて下さい）
au Xperia Z3はAndroid5.0のアップデート対象機種にもかかわらず、現時点ではまだアップデートされていません。が、しかし、どうやらAndroid 5.0.2をすっ飛ばしてAndroid5.1.1にアップデートする可能性も出てきたようです。
そうなるとSOL26のSIMロック解除は大変貴重な存在になるかもしれませんね。
auのXperia Z3 SOL26、Android 5.0.2を飛ばして5.1.1アップデート一番乗りの可能性あり
はじめまして、いつも興味深く拝見させていただいています.
本件について質問なのですが、au or Softbankの Xperia をdocomoのロムに書き換えた場合、ベースバンドもdocomoなバンド帯域に書き変えることができるのでしょうか？他のサイトでroot端末でないとベースバンドは書き換えることができないようなコメントがあったのですがどうなのでしょうか？初歩的な質問で申し訳ありませんがよろしくお願い致します。
コメントありがとうございます。
残念ながらBANDの書き換えはできません。
rootを取ったとしても非常に難易度の高いカスタムとなります。
初めまして。ここの記事を参考にしてau版にドコモROMを焼いたのですがXi契約をしたSIMでないのが原因で通信・通話出来ませんでした(苦笑)
Xiにして月+2kとするか、MNPするか・・・悩ましいです。(タブレットを持っているのでパケット通信も電話もろくにしないのです(^^;
なお、ドコモROMでWifi運用しモバイルSuicaとEdyは使えました。
おさいふけーたい使えたんですか？
私の環境だと「オサイフケータイの初期設定がされていないようです」と表示されて使えないんですが、どうしたら使えるのかご存知ですか？教えてください。
ちなみに、xi契約していなくても、docomo の契約にSPモード契約をプラスすれば接続できると思いますよ。
初めまして。ここの記事を参考にしてau版にドコモROMを焼いたのですがXi契約をしたSIMでないのが原因で通信・通話出来ませんでした(苦笑)
Xiにして月+2kとするか、MNPするか・・・悩ましいです。(タブレットを持っているのでパケット通信も電話もろくにしないのです(^^;
こんにちは、色々と有意義な情報参考にさせてもらってます。
今mineo利用していてSHL21が瀕死の状態なので買い替え検討しており
有力候補がSOL26です。電池パック交換できないから、少しでも新しい世代の方が長く使えるかな、、という点だけが少し心配。
今、状態のよい白ロム購入で3年くらいは使えますかね。。。
イマドキのスマートフォンは電池交換できないモデルが大多数を占めますよね。そんな中SOL26が3年戦えるか？といえば、何を求めるかによって変わってくると思います。
例えば最新OSを使いたい→SOL26はAndroid5.0へのバージョンアップの案内はされてますが未だに何も提供されていません。
世の中はこれからAndroid6.0になっていき、使いたいアプリもAndroid4.×系はサポートされなくなる可能性もあり、そういう意味では端末は使えても、環境がそれを
許さないかもしれませんので、正直3年は厳しいかもしれません。
（SOL26はいつかAndroid5.×にはなるとは思いますがそれ以上のOSをアップデートは厳しいでしょう）
そうですね、、やはりOS追随してなんぼ、の意見の友人がいます。どうもありがとうございます！再検討しようと思います。
ユーザーIDとパスワードは何でもいいようです。mineoの内容のまま、APNにspmode.ne.jpを入れるとつながります。ID passは入力フォーマットのバリデーションがあるみたいですね。
こんにちは。
SPモードつながりました。ユーザーIDとパスワードはそれぞれドコモIDとそのパスワードになります。
かつてドコモiPhoneが発売されたころの、SPモードのメール接続をどうするかって話から着想を得て試したところ、つながりました。