【コラム】なぜXperiaにこだわり続けるのか?

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2016年後半からでしょうか、MVNO(格安SIM)がその中に浸透しつつあるのは皆さんも感じていることでしょう。

周りにもHuaweiやASUSなど海外メーカー製や、そして国内メーカーもAQUOSやARROWSといった馴染みあるブランドも、格安SIM市場向けとしながらもおサイフケータイに対応し、ドコモやau向けとほぼ同等スペック、しかもXperiaの半額以下で買えてしまうという製品がどんどん発売されています。

Xperiaは残念ながらITmediaが毎年行っている「スマートフォン・オブ・ザ・イヤー(2017年を代表するスマホ)にノミネートすらされなくなりました。こんなこと初めてじゃないでしょうか。非常に悲しいですが、それだけ勢いがないということです。

そんな中、どうしてわたしはメディアに注目すらされなくなって、しかも端末費用が10万円弱もするXperiaにこだわり続けてるのでしょう。今回はその「なぜ?」に自称”Xpreiaオタク”が自分と向き合ってみましたw

 

他製品をよく知らないから

はっきり言ってしまえばそういうことですw

わたし、Xperia好きすぎるから他社スマートフォンを積極的に知ろうとしてない・・・かも。

どんなスマートフォンを使ったとしてもXperiaを「100」としたときにほかはどうか?と頭のなかでそう考えてしまいます。そんな時、ちょっとでもXperiaより劣っているところを探してしまう、アラ探ししてしまう、難癖をつけたくなる・・・。

HuaweiもAQUOSも同じAndroid OSですから、できることはほぼ同じです。そのスマートフォン本体の質感や重量感、画質、音質、ボタンの押し具合、ボタンの配置、UIなど自分の感覚に合うか合わないか、そのメーカーが好きか好きじゃないか、を同じAndroidとして比較してません。評価軸はXperiaと比べて劣ってるところをアラ探ししてしまいます。

これでは正当な評価なんてできません。だから、他社製品も見てみよう借りてみよう買ってみた時期もありましたが、絶対にXperiaを超える評価にはならないことに気づいてから止めてしまいました。

 

同じソニー系列のVAIO Phone、これなら違和感ないんじゃないかと思いましたが、所詮ODM(製品の一部を他社 海外企業などに委託する)です。ノートPCにおけるVAIOの思想などこれっぽっちも入っていないスマートフォンなので、店頭のデモ機を少し触っただけで買おうという気には残念ながらなりませんでした。

そのくらいXperiaバカですw

 

 

POBoxが使いやすいから

ほとんど注目されないのですが、文字入力ってすごく大事だと思うのです。

変換精度はもちろんのこと、予測変換の語彙量だったりカーソルの動き方、巷では”ジョジョ打ち”といわれる「あああああああああ」と同一文字の重ね打ち、快適に文字打ちするには欠かせない機能です。

そして実に静かに機能向上しています。Android 8.0にアップデートしたときにPOBoxも変換候補にフリガナが振られるようにバージョンアップしています。(実はあんまり使わないけどw)

今はGoogle日本語入力やATOKなど優れた日本語入力アプリもありますがどうしても馴染めず、POBoxアプリ単体を切り売りしない限り、Xperia一択でいくしかない状況です。

 

POBoxは以前より劣化している機能もあります。例えば入力領域のサイズが右寄せ/左寄せしかできなく、以前のように自在なサイズ変更ができませんし、オンライン変換ができなくなったりもしてますが、それでも私の中ではPOBoxが一番入力しやすい=Xperiaから離れられない理由の一つでもあります。

 

 

いざというときのリカバリ手段が確立されているから

一般的にAndroidのOS/セキュリティアップデートはOTAという端末単体でアップデート行う手段のみ提供されています。また初期化も端末単体で行うようになっていますが、Xperiaの場合はPCを利用したソフトウェアアップデートも可能です。

さらにXperiaは”Xperia Companion”というPCによるアップデート・初期化ができるツールも提供されていて、いずれかの方法で行うことができます。

また非公式ツールですが、”FLASHTOOL”と”Xperifilm”といって、海外向けも日本向けも各ファームウェアバージョンごとにROMイメージが提供されていて、それを適用し、任意のバージョンにすることが自在にできるのもXperia一択である理由の一つです。

もちろん国内版Xperiaに海外版を適用することもできる場合もあります(がFeliCaとTVは一切使えません)し、その逆もできますので、お古となったXperiaに海外版ROMを焼いてみるなど、いろいろ遊べるところもいい点だと思います。(最近は買い替え時に下取りしてくれるので手元に残さないケースも多いかもしれませんが・・・)

 

 

Xperiaの世界観が好きだから

初代XPERIA(SO-01B)を使いだしたのが2010年4月。もうすぐ8年が経過します。

当時はまだガラケー全盛期で、メーカーも多くのガラケーユーザに向けてタッチ・アンド・トライイベント企画を開催し、わたしも何度か参加させてもらいました。

そこではXperiaの開発者やマーケティング部門の方から製品プレゼンを受けたり、開発者に直接質問をさせてもらったり、その質問がきっかけで開発裏話が聞けたり、その応対から開発者の人柄を知れたりと、Xperia開発に携わる方々の想いを直接自分の耳で聞けたこと、またイベントスペースの造作からXperiaの世界観を感じることもできたりと、非常に貴重な機会が得られたこと、これが非常に大きいんじゃないかと思います。

タッチ・アンド・トライは途中から都内各所の貸会議室で開催され、ブース造作からは世界観を感じることはできなくなり、また”Xperiaメシ”となぜか言われていた軽食やXperia銘入りノベルティ、参加者への最新Xperiaの長期貸出がメインになってしまって、「Xperia世界観を垣間見るプロモーション」という意味合いは薄れてしまったことは世界観を知るという意味では残念だったと思ってました。

そしてそのタッチ・アンド・トライ企画も実施されなくなった今、この段階で新たにXperiaユーザになった方、なろうとする方にとってXperiaは多くのスマートフォンの中の1製品でしか無いんじゃないかと思います。『Xperiaが好きだから選ぶ』のではなく、価格や機能で他社と横一線で比較することとなり、CMのイメージはあるにせよ、性能がそこそこ良いスマートフォンならいい、できるだけ安く済ませたい、に対抗するのは難しいんじゃないかと思います。

MVNO(格安SIM)の台頭 = メーカーによる性能差が少なくなってきた → デザインは大事だけど安いに越したことない → 格安SIMはまだ不安ある → 性能も問題ないし知名度もある製品がラインナップされてるdocomo withでいいや → 「docomo with」の契約数が12月18日付けで100万契約に到達した、に至ったんじゃないかと感じています。

XperiaのCMは今も数多く流されていますが、その内容はカメラ機能の訴求が中心でXperiaの世界観を表せてないと個人的には感じます。じゃぁXperiaの世界観って何よ!と言われると言い表すのは非常に難しいのですが・・・

 

 

ソニーの技術は切り売りしないで欲しい

Xperiaはご承知の通りソニーの持つ映像・音響技術を惜しげもなく詰め込んだスマートフォンです。

ですが、冒頭に書いたようにスマートフォン・オブ・ザ・イヤーにもノミネートされないような状況が続くとXperia(モバイル)事業存続も怪しくなってくるのではないでしょうか。

ソニーのイメージセンサーはiPhoneをはじめ多くの他社スマートフォンにも提供されていますので、これに特化して事業を継続したほうがいいんじゃないか?という声も社内には当然あるでしょう。わたしが経営者だったらそう考えます。(Xperiaバカですから事業存続を考えたときの最終手段ですw)

今年、来年がXperiaにとって正念場なんじゃないかと思っていますwikileaks経由でXperiaのデザインが流出した中にあったデザインはほぼ出し終えた感じです。これからはこれまでにリークされた以降のデザインスタディに基づいた、これまでに見たこともないような、そして多くの人の愛され、記憶に残るようなXperiaが登場すること、楽しみにしていたいと思います。

 

これまでも何度かXperiaについて語ってきました。最近はTwitterなどでXperiaをdisることも多いと自覚していますが、これもXperiaが好きだからこその自虐ネタと思って頂ければ幸いです^^;

流行を”追う”のではなく、流行を”生み出せるような” Xperiaであってほしい・・・(切実に!)

5件のコメント


  1. Xperia嫌いでは無かったですが、新機種発表のペースが早すぎて少し萎えてしまいましたね‥、XPとXZで力尽きました‥


  2. SO-01Bのタッチ&トライからそんなに経つんですね。
    その前に、ソニーからもう携帯電話は発売されないと思って、諦めていたところに、
    スマートフォン発売のニュースに心躍ったのを思い出しました。
    私も他のメーカ機種は知らないから、Xperiaを使い続ける人間です。

    もうスマホでおもいつくことはやりきった・・・という状況だけど、忘れた頃に
    ソニーから面白そうな端末が発売された!、そんなニュースにまた心躍らされたら
    とちょっと期待しながら、Premiumを使い続けたいと思います。


  3. ワタシは今のデザイン重視でXperia一択です。大きい角丸は嫌いです。性能的に他社と遜色が無いに近いのなら、他社端末を選ぶ理由がありません。スタイルカバーとこのデザイン。電源ボタンが指紋センサーになっていて、スタミナ&いたわり充電があればなんの問題もありません。逆に言うと、このデザインを捨てられた時には離れるかもしれませんねΣ(´∀`;)
    こんな人も居ますという事で、コメ汚し、失礼いたしましたm(_ _)m


  4. 昨年SONYがMediaGoを切り捨てたので、わたしも昨年でウォークマンもXperiaもグッバイすることしましたよ。
    ウォークマン付属の転送ソフトではSonicStage2.0からの付き合いで過去にも何度か乗り換えは
    強制されてきたけど、これまでは機能削られて悪くなった部分はあっても良くなった部分もあったからまだ目をつむって許容できたけど、Music Center for PCは全方面で悪くしかなってない。
    しかも転送ソフトとして一番重要な転送機能が手動転送のみに劣化してるとかそんな適当なもんを最新ソフトだと押し付けられてファンを続けるほど盲目じゃいられませんでしたわ。
    Xperiaも正直なところ好きだったのはZ3までで、自分もXperia以外のスマホには触れたことも無かったんでX以降は妥協で買い替えてただけだし。
    SONY製品に惹かれなくなってきてる感情に目を背けて買い続けてたけど、
    MediaGoとx-アプリ廃止でSONYへの思いも決壊してしまったみたいで
    あれほど好きだったソニー製品も今じゃSONYロゴ見るだけで嫌悪しか覚えませんよ。


  5. いつも拝見しております。
    私はXPまで追いかけてきて力尽きました^^;
    どこかの記事にあったと思いますが、周回遅れの感がいつも付き纏っていました。
    先進性が伝わってこないと言うのでしょうか?
    保有できる喜び?が感じられなくなったことが正直な理由です。
    なんでもいいじゃん…みたいな
    決して悪い(他のスマホに比べて)わけではないんですけどね?

    そのうちに「あっ!」と驚かせてくれることを期待しながら横目でチラ |д゚) 見しているこの頃です^^;;;