Xperia M?それなんてXperia?という方もいるかもしれませんが、グローバルに展開するXperiaは各国のニーズやお財布事情で様々な層に対するモデルを用意してきています。日本では廉価版はユーザから見向きもされないフシがあって、なかなか知られていないXperiaもあるのです。
今回もExpansysさんからお借りしたXperia M(C1905)は、2013年初頭に発表されたXperia L(C2105)に続くエントリーモデルとして今夏より販売が開始されました。
時期的には「One Sony」体制となってから開発された(はず)のモデルなので、最新のXperiaトレンドをまとっているはず。今回はそういう視点でも考察したいと思います。
2013年Xperiaエントリーモデルの考察は2回目となります。1回目はXperia Lについて2013年6月に「【L】廉価版?いや、十分イケてるでしょ!最新エントリーモデル:Xperia Lレビュー」としてエントリーモデルの変遷も交えて考察しています。併せてご覧ください。
目次
Xperia Mの素性を確認してみる
公式動画を見るとこのモデルのアピールポイントが分かりますので、まずはプロモーション動画を見てみます。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=x5x3aOwfYCs[/youtube]
スペックをまとめてみます。詳しくはwhitepaperをご参照ください。
歴代XperiaのエントリーモデルにはデュアルSIMモデルが存在しますが、このXperia MもXperia M dualというモデルも存在します。(デュアルSIMはWCDMA × GSMは可能ですがWCDMA × WCDMAは使えません)
FWVGAは2011年Xperiaまではデファクトサイズ、且つ最大サイズだったのにいつの間にやらエントリーモデル向けのサイズになってしまいましたね。また当時のフラッグシップXperia arcのSoCはQualcomm社のシングルコア(MSM8255)だったのに比べデュアルコア(MSM8227)です。動作に関してはXperia arcの比ではない(はず)です。
サイズを比較してみた
小さめの手持ちの端末いくつかとサイズを比べてみました。
(1)Xperia M vs Xperia(SO-01B)
同じ4.0インチ液晶同士を比べてみました。
高さ | 横幅 | 厚み | 重さ | 解像度 | |
Xperia M | 124mm | 62mm | 9.3mm | 115g | FWVGA |
Xperia | 119mm | 63mm | 13.1mm | 139g | FWVGA |
差異 | +5mm | -1mm | -3.8mm | -24g |
(2) Xperia M vs Xperia P
見た目はほとんど同じ高さです。
高さ | 横幅 | 厚み | 重さ | 解像度 | |
Xperia M | 124mm | 62mm | 9.3mm | 115g | FWVGA |
Xperia P | 122mm | 59.5mm | 10.5mm | 120g | qHD |
差異 | +2mm | +2.5mm | -1.2mm | -5g |
(3) Xperia M vs iPhone5
MNP契約時のキャッシュバックが急激に増えて話題の()iPhone5です。
高さ | 横幅 | 厚み | 重さ | 解像度 | |
Xperia M | 124mm | 62mm | 9.3mm | 115g | FWVGA |
iPhone5 | 123.8mm | 58.6mm | 7.6mm | 112g | – |
差異 | +0.2mm | +3.4mm | +1.7mm | +3g |
(4) Xperia M vs Xperia V(AX)
画面サイズは4.3インチとなりますが。
高さ | 横幅 | 厚み | 重さ | 解像度 | |
Xperia M | 124mm | 62mm | 9.3mm | 115g | FWVGA |
Xperia V | 129mm | 65mm | 9.7mm | 120g | HD |
差異 | -5mm | -3mm | -0.4mm | -5g |
iPhone5に意外と近いサイズです。ちょっと幅広ですが、片手で持てあましてしまうような幅でもないです。手のひらサイズ。
Xperia Mのデザインはフラッグシップに通ずる
2013年Xperiaの象徴とも言えるアイコニック・アイデンティティをXperia Mでもしっかりと受け継ぎ、またXperia A(ZR)から始まり、Xperia Z1というフラッグシップに通ずるフレームデザイン(サイドパネル)、また特徴的な電源ボタンなどを見れば、遠くからでも「あ!Xperiaだね!」と判別できるデザインです。
またエントリーモデルではXperia JやXperia E、Xperia Lでも採用されていたarcデザイン(弧を描くようなデザイン)も採用されています。
Xperia arcから始まったarcデザインを継承しています。
操作系もフラッグシップと同じ端末右側面にボタン類が配置されています。2013年Xperiaはようやく操作系がどのモデルでも統一されたのもユーザとして嬉しいところです。(当たり前といえば当たり前なのですが)
SONYロゴと同じ高さに電源ボタンを配置するところなんかも共通化しつつあるようですね。(Xperia ZはXPERIAロゴと同じ高さ)
2013年Xperiaの象徴ともいえるアルミ削り出しの電源ボタン。
モデルによって若干サイズが違う気がするのですが、周りのリングのせいですかね。。
このフレームデザインは間違いなくXperiaである証だね!と言われるように継承していって欲しいです。(2014年からまたデザインコンセプトが変わってしまって、後に「2013年Xperiaの特徴」と言われるかもしれませんが)
なおXperia Mは防水モデルではありませんのでイヤフォンジャックやUSBコネクタもキャップレスです。
Xperia Mのフレームデザインですから、どうやって裏ぶたを開けるのか?といいますと、このようにガバッと開ける仕様です。フレーム構造ではなく、デザインを同じにしているのですね。ここもソニーのこだわりだと感じられます。
ガバッと裏蓋を開けると、電池(BA900)、SIM(microSIM)、microSD(最大32GB)のスロットがあります。
パネルの裏側は未塗装。
Xperia Mの機能特徴を3行でまとめる
ざっと確認したレベルではXperia Eとほぼ同一だと思います。まとめると、OSはAndroid4.1.2、モバイルブラビアエンジン未搭載、POBox無し(出荷地による?)、STAMINAモード搭載、通知トグルは必要最低限(1行)、変更不可という感じです。
目新しいところがないのでさらっと。
POBoxについてはPOBoxが入っていない他機種及びPOBox無しXperia向けに導入できるPOBox5.4がTypoTypoTypo!さんによって公開されているのを見つけましたので、今回こちらを使わせて頂きました。m(_ _)m
※root化不要、ダウンロードした3つのapkファイルをインストールするだけです。(設定>セキュリティ>提供不明元アプリに✔だけです。
プロモーション動画にあります「Discover the magic touch to share」はNFCを用いた「Androidビーム」機能です。
NFC対応機器同士、NFCアイコンをくっつけるとこのように「タップしてビーム」となって相手側にデータを転送できるものです。
(Xperia Mでなくてもできる機能だったり・・・)
せっかくなのでAntutuベンチマークを取ってみました。(新バージョンになったのでXperia Zも取って比較してみます)
Xperia Mの数値は「11504」、Xperia Z(お疲れ気味)の数値は「15205」、悔しいのでカスタムしたZで取ると「18933」でした。
なおXperia MにはLTE版がないため、スピードテストは行いませんでした。
まとめ
Xperia Mはメール見たりSNS楽しんだりする分には何の問題もないくらいの性能を持ったXperiaです。日本で発売されているXperiaは質実剛健な機能だと売れないのでしょう、でもちょっとした調べ事だったりであればこういうシンプルなスマートフォンがあれば十分、という方もいると思うのです。
解像度に関してはFHD(1920 × 1080)に慣れてしまった自分にはFWVGA(845 × 480)ちょっと厳しい感じもしていますが、考察ブログを見比べる限りそんなに大きな差はない?か??
海外モデルはどうしても使用できる電波が少ないです。
このXperia MにおいてもドコモのMVNOで使うには2.1GHzのみ、ソフトバンクだと900MHzが使えるというくらいの電波状況です。残念ながらXperia Mもプラスエリアでは電波を掴むことができません。
これがもし日本モデルとしてシンプルなまま発売したらどのくらい売れるのか、ぜひ試してみて欲しいところです。(矛盾しちゃいますが、LTEには対応して欲しい。。。おサイフケータイはiPhone5c/sでも載せないでも売る「つもり」ですしね。)
Xperia MはExpansysさんでたった21,118円です。
海外輸入端末を初めて購入してみよう!という方にも最適かもしれないです。というのも、もし「失敗したー!」と思っても被害額(!)は最小限です。
Xperia Mはそんなこと思うこともないくらい動作はサクサク動きます。解像度さえ気にしなければ。しかも電池はBA900で、これはXperia GXと同じなのです。
内蔵式Xperia ZやXperia Z Ultraなどは電池が劣化したら自己責任で対応する必要がありますが、これに比べると電池が劣化しても新しく買い足すだけですから。
また海外出張が多い方にはXperia M dualも良いかもです。(9/15現在価格は未定ですが)
質問があります。先日、experia mを購入しました。日本語入力のアプリをダウンロードしたのですが、設定をどのようにするにのに大変困っております。教えていただければ大変助かります。よろしくお願いします。
日本語入力アプリってなんでしょ。
この位のサイズ、持ちやすくて便利ですよね。
Xperia V(AX)を利用してますが、今時の機種は大きくて、壊れる(壊した?)
又はOSによる機能アップを求めた時の次機種がなくて・・・・。
日本のキャリアは高級機と廉価機を展開してくれればなぁ。